一人一人に合わせた指導法を

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先生私立

城南学園中学校の先生方
  

城南学園中学校では生徒の学力・人間力を養成するための「10×10プラン」が行われています。人間力養成のための一つのプログラムとして生活習慣指導を行っています。

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生徒一人ひとりに向けてより適した生活指導ができるようにと、本年度からフォーサイト手帳が導入されました。使用開始から一ヶ月が経ち、さらに良い指導につなげるため担任・副担任の先生方が集まり、フォーサイト手帳活用のための勉強会が開催されました。弊社FCEエデュケーションからも、4月に生徒向けガイダンスを担当させていただいた細見が参加させていただきました。

― 使い始めて1ヵ月経ちますが、生徒の様子や先生方のご感想を教えて下さい。

― まず生徒の生活リズムをリアルに知ることができるのがいいですね。これまで1時間程の面談をしなければ分からなかったことが5分で分かります。一方で、生徒がまだ自主的には取り組み切れていないのも事実です。私が「チェックするから提出しなさい」と言わないとなかなか書かない生徒もいます。

― 現在は3点固定※と宿題を書かせることを中心に指導しています。一ヶ月経って書ける生徒と書けない生徒の差が出てきました。書けている生徒は徐々に自分の生活リズムを改めようとしているようです。この傾向をもっと広めていきたいです。

※「3点固定」・・・起床、就寝、家庭学習時間を予め固定して設定する時間管理方法

― 私のクラスでも書ける生徒・書けない生徒の差が出てきました。書き込んでいる生徒は日記のようにその日にあったことや自分の心情を書いてくれるので、密なコミュニケーションが取れるようになっています。使い始めに表紙のデコレーションや付属シールを使って、月間のスケジューリングをさせたことで「フォーサイト」手帳への愛着が湧いたようです。現在はあまり書けていない生徒一人ひとりにも合わせた指導をして、より良いコミュニケーションを図っていきたいと思っています。

細見:「一人ひとりに合わせて」ということはとても大切なことだと思います。最初は「お手本」の記入例のように書き込むことから初めても良いと思いますが、徐々に「今週は何に気をつけて過ごそうか」を考えさせるよう指導いただくのが大切だと思っています。

― なるほど。まずは全員が予定を書き込むことを目指して指導していました。

― 予定を書き込むことも大事ですが、それが目的ではありませんからね。どのような目的で生徒に「フォーサイト」手帳を使わせるのかが重要なのかだと思います。

― 問題はそこなのです。何を目的にどのように書かせるべきなのか悩んでしまっていました。

細見:先生方がおっしゃられるように、様々なタイプの生徒さんを指導し導いていくのは大変なことです。一つの目標に向けて全員の足並みを揃えることが難しければ、「活用レベル」を設定して、一人ひとりの生徒に次に目指して欲しい「活用レベル」の目標を設定してはいかがでしょうか。

― 「レベル」というとどういったものでしょうか。

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細見:例えばテレビゲームなどではゲームを進めていくにしたがってレベルアップをしていきますよね。似たように「フォーサイト」手帳でも様々な「レベル」があります。

最初はメモをとる習慣を身につけることから始めます。次に自分で一日のやるべきことを書いたり計画を立てたりすることを意識します。そして最終的には自分自身が決めた目標(こうなりたい。こんな大学に受かりたい。英検二級に合格したい。など)を実現するために自ら計画を立てて、行った結果を振り返るといった行動習慣を身につけてもらいたいものです。
例えば宿題を書きとめることを「レベル1」とします。それを1週間続ける ことができたら「レベル2」で宿題を行った時間も書き留めることに進みます。

DSC00006このように生徒さんが今何をするべきなのかをはっきりさせると、先生も生徒さんも何を目指せばよいかが分かりやすくなるので、指導がしやすくなるとともに「これを書き込もう!」というモチベーションを上げやすくなります。

― 生徒の特徴に合わせて目標を設定することで生徒のモチベーションも上げることができるのですね。

― 今のお話は確かに大事で、生徒のセルフマネジメントを手助けするために必要なことです。ただ、一方でどうしても同じことを1年間続けるとなると生徒が飽きてしまうこともあります。

― そこは他の学校の先生も色々な対策を取っているようですね。特に女子生徒は表紙のデコレーションをすると手帳に愛着を持つようです。

― それと生徒同士でよい事例を共有すると教師からアドバイスをするよりも行動につながることが多いですね。

― また基本的ではありますが、「フォーサイト」手帳に書いたことを拾って褒めるとやる気が上がるようです。

細見:今のお話の中にあった「事例の共有」や「褒める」ことを行うときに気をつけて頂きたいことがあります。

「コーチング」の考えの中に「行動承認」という言葉があります。これは人が出した「結果」を褒めるのではなくそれに至る「行動」に着目して、それをありのままに伝えるということです。例えば「フォーサイト」手帳を使用して忘れ物が減った生徒がいたとしたら「忘れ物が減ってえらいね」と言うのは「結果承認」になります。これに対して「忘れ物をしないようにきちんとメモしているね」と言うのが「行動承認」になります。このような「行動承認」の言葉を生徒に向けると「あなたのことをよく見ていますよ」というメッセージになります。

これを機会にコーチングの考えを取り入れてみるとよいかもしれません。目標を達成させるステップ毎に問いかけの言葉が色々あります。一度整理してみなさんで共有していくと、声掛けのレパートリーもどんどん広がると思います。 勉強会7

― 生徒を褒めるときには結果ばかりを見てしまいがちですが、それだけでは良い指導に繋がらないのですね。

― 単に「結果ではなくて行動をみる」と言われても難しいですが「フォーサイト」手帳に書き込んだことを見れば生徒がどのような思いでどのように行動したのかわかりやすくなるので、「行動承認」をしやすいですよね。

― 普段目立たない子のことを理解して褒めてあげることができるようになりますね。勉強やスポーツの結果を褒めようと思うと全員は褒められなくなってしまいますが、行動に着目すれば全員の「褒める点」を見つけることができそうです。

― ありがとうございました。生徒一人ひとりに合った指導方法を考えるうえで大変参考になりました。

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