中学生に計画的学習力を身に着けさせる第一歩は?
~スマホを使う時間を生徒が自主的に削減~

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先生私立

山崎 大輔先生
栄東中学・高等学校 入試広報科長補佐 

中学3年の東大クラスでフォーサイトを導入しています。 なぜ東大クラスでフォーサイトを導入したのかというと、難関大学突破のために 必要な力を身につけるためです。

難関大学突破のために必要な力を私はこう考えています。
①自分で自分の学習を見つめる力
②計画的学習力
③自分の学習に対する自信
生徒にとって、「自分で自分の学習を見つめる」ことや「自分の日々の過ごし方を客観的に捉える」ことは なかなか難しいと感じています。 しかし、まずは学習の記録を取って自分で自分の学習を見つめることは、計画的学習力を身につける第一歩になると考えています。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 

 

中学受験をして入学してくる生徒の特徴として、とにかくカリキュラムに乗るように、ただ一生懸命進んできた経験があるということが言えると思います。
そのような中学受験式勉強法から脱却し、計画的な学習力を身につけることが必要だと感じています。
そのために、当校でも「学習カード」を用いて起床時間・睡眠時間・勉強時間・その他時間の使い方などを 書かせてファイルしています。
中学1年次、中学2年次の場合には保護者にも協力いただき、保護者印を押してもらうようにして、 正直に時間の使い方を書くということをさせています。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

中学3年生になってからは、自己管理を促す目的で、生徒には「保護者には見せない」と約束し、 保護者には「生徒の手帳を見ない」ようにお願いしています。 勉強をしっかりやっている、ある生徒は振り返りの欄を使って自分を励ましています。
基本的な使い方は、やるべきことを細かく書き出して結果をチェックしています。
そして学習内容の記録を取っていくことで、「週の後半で勉強が失速する」という課題に気づき、
それを改善するために「土日の時間の使い方を変える」
次の週に向けて「〇時に寝る」という対策を考えて実行しています。
結果、バランスよく勉強できるようになったのですが、記録をつけていなければ「週の後半に息切れしている」 ことに気づかなかったかもしれません。
記録を取ることではっきりと認識させられると私も分かりました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

手帳のチェックの方法としては、 毎週火曜日に10名分ほどをチェックしてその日のうちに返しています。 約3週間でクラス全員の手帳を一通りチェックすることになります。
また、チェック時には「ご褒美スタンプ」を数種類用意して、内容によって押し分けています。
なかなか書かない男子生徒には、返すときに一声かけるように気をつけています。

中学3年ですので、すでに部活を引退した生徒は注意してチェックしています。

また、 最近、LINEやゲームに費やす時間が長い生徒が多いと感じています。 以前、私から一方的にLINEやゲームに時間を使わないようにと伝えましたが、あまり良い効果はありませんでした。

今は、手帳に「スマホやゲームに費やした時間」を正直に書くように伝えています。

例えばLINE2時間と書く生徒もいました。そのときはLINEで得たことを聞いてみたり、 「それって意味あるの?」という声かけをしていました。
その結果、生徒が自主的にLINEやスマホの時間を減らすようになっていきました。

ただし、書いたことに対して否定的なことを言わないように気をつけています。あまり言い過ぎると、書かなくなってしまいそうなので。
今、手帳を使っている生徒たちの成果は4年後の大学受験に現れることになります。 フォーサイトと赤本を持って合格した写真を撮れるように指導していきたいと思っております。