受験に向かう自信を持つために

jiritu

先生公立

堀 光 先生
長崎県立長崎西高等学校 進路指導主事 

Q, 貴校の東大合格者の増加が全国的にも注目されておりますが、「東大クラス」の生徒にはどのようなご指導をされていますか。

現在は「量を減らして質を上げる」ことを重視しています。
以前は放課後も授業をしていたことがあったのですが、
現在は自学の時間にして「自分で身につける」ための時間にしています。

クラスの全員がきちんとこなせる量を与え、きちんとこなせたことを自分なりに振り返ってほしいと思っています。
今までは自分がどれだけの積み重ねをしてきたかを把握せずに、勢いだけで進んできてしまった生徒が多いと感じています。
自分がどれだけ頑張ってきたのかを目に見えるようにし、受験には自信を持って臨んでほしいです。

 

Q, 「フォーサイト」手帳を導入された動機をお教えください。

大きな理由は、受験にむけて生徒に立ちはだかる数々の困難に負けない強い自己肯定感を、生徒に身つけてほしいと思ったためです。

過去の自分を肯定も否定もせずに流れていく生徒も少なくないですが、
自己肯定感を高めていくという観点で「振り返り」をしてほしいと思っています。

それは、受験に向かうまでには様々な要因で自信を失いがちだからです。

要因の一つ目は受験自体の厳しさです。東大受験はやはり厳しい道です。

二つ目の要因は、教員の厳しさです。
本校には各中学でトップクラスだった生徒が入学して来ますから、叱られることに慣れていません
しかし、そのまま高校3年生まで進んでしまうと、プレッシャーに耐えられなくなってしまいます。
そのため生徒の考えての指導ではありますが、本校の教員は生徒に対してとても厳しいです。

三つ目の要因は本校特有のものです。
東大クラスを創設したことで、優秀な生徒が1クラスに集まるようになりました。
すると、普通のクラスではトップクラスだった生徒でも相対的に順位が落ちてしまうため自信を失う生徒もいます。
説明会

このような要因に打ち勝つために周りとの比較だけではなく、
自分がどれだけのものを積み重ねてきたのかという思いからくる自己肯定感
を持ってくれることを望んでいます。
「自分を認める瞬間」は受験において絶対に必要です。
中高一貫ではない本校では、高校3年生の夏まで成績が振るわない生徒もたくさんいます。
もちろん夏の模試で「E判定」でも合格する生徒は多くいるのですが、理想だけを伝えるのではなく
厳しい現実をきちんと見据えながら挑戦するべきだと思っています。

また、本校では行きたい大学に入学するために浪人をして受験に臨む生徒も多いのですが、
その浪人時代に自信を失っていく生徒も少なくありません。
現役での受験に失敗し浪人する生徒には、ただ単に勉強をするのではなく、「フォーサイト」手帳で記録を取り、
「現役の時の今頃は何をしていたのかな」と指針を得られるようにしてほしい
です。
「フォーサイト」手帳から「自分はこれだけやっていたのだ」という自己肯定感を育んでほしいですね。

加えて生徒には大学入学の先を見据えてほしいとも思っています。
頭は良いけれど雑な生徒は絶対にいますが、もったいないですよね。
地頭はよいのに机の中が汚い…そんな生徒は大学入学以降どこかで壁にぶつかります。
管理能力も身に着けて、社会で通用する人間を育てていきたいです。

堀先生ポイント