中学生の自己管理力を高める仕組み
〜生活習慣・学習習慣の確立〜

雲雀丘さん掲示

先生私立

渕上 貴代 先生
雲雀丘学園中学校高等学校 
中学1年 担任 

従来は生徒に、出来ていないことのフォローのために、出来ていないことと学習内容を記録させる取り組みをしてきました。さらに、生徒に、計画を立て、自己管理する力をつけさせたいと思い、今年度から「フォーサイト」手帳を導入しました。

まだ4か月ほどの取り組みではあるものの、時間の使い方が上手くなったり、振り返りを行えるようになったり、といった生徒の変化が感じられます。

たとえば、中学1年生では1日2時間学習するように指導していますが、「放課後は1時間半しか勉強する時間が無いから、朝30分の勉強をしよう」といったように、「フォーサイト」手帳を活用し生活を可視化することで、自分で考えて学習計画を立てるようになった生徒もいます。

「フォーサイト」手帳を点検する際は、

・自分で計画が立てられているか

・計画を実行できているか

・振り返りが出来ているか

のPDSサイクルを回せているかをポイントとしてチェックするようにしています。とはいえ、まだ中学1年生のため、完全なPDSサイクルを回すのは難しく、何か少しでも成長できた部分があればそれを誉めるようにしています。

※PDSサイクル=Plan(目標設定・計画)、Do(実行)、See(振り返り)を繰り返し、成長につなげるサイクル

雲雀丘さん記入例

中学1年生では

・勉強の時間が取れずだらだらしてしまう

・無理な計画をたてる

という理由で失敗する生徒が多いです。

生徒が計画を立てた「フォーサイト」手帳を見れば、そのような失敗をする恐れがあるかどうかがすぐ分かりますので、先回りして、その生徒に応じたアドバイスをすることを心掛けています。

また、月間/週間計画をたてて1か月/1週間経ったら、振り返りをして翌月/翌週の目標設定に活かす指導をしています。たとえば、「今月はできなかったから、来月はもっと工夫しよう」「今週はできたから、来週はもっと別の目標を立てよう」といったものです。今では、振り返りを活かして、翌月や翌週の目標設定を自分自身で工夫している生徒が増えてきました。それに応じて、「無駄な時間をへらそう」「だらだらしてしまう時間を減らして、その分勉強しよう」「部活の自主練習をしよう」という改善がなされています。

雲雀丘さん掲示

 

「フォーサイト」手帳の記入の良い例を、学年フロアで掲示物として貼り出すと、生徒は興味津々で集まってきます。周りの友人が実際に行っている工夫を、自分も取り入れてみようとする生徒が多数見られます。

課題は、まだ生徒たちは振り返りの際に、自分のできていないことばかりに目を向けがちな傾向があり、自己肯定感を高めながら振り返れないことです。2学期以降は、「このような工夫をしたから良い結果に繫がったのだ」という、より肯定的な振り返りが出来るように指導していきたいと考えています。