三浦学苑高等学校

主体的学習者を育む手帳指導

学校プロフィール三浦学苑高等学校

  • 神奈川県
  • 手帳
昭和4年(1929年)創立88年の歴史を誇る伝統校です。
地域の青少年に対し全人教育を目指す人材の育成、が教育理念。
授業では、「生徒一人ひとりの可能性を伸ばす」ことを目標に「分かる授業の実践」を行い進学実績も向上し続け、
部活動でも各部が好成績を収めてらっしゃいます。
左から、野櫻慎二先生、田中宏作先生、武富一樹先生

生徒自身の気づきから継続的な変化が得られる

生徒には自律的な学習者、つまり「セルフマネジメント」が出来るようになってもらいたいと常々考えています。
まず、そのために「タイムマネジメント」を行い、日々の行動を振り返ってもらうことでその力をつけていくのがよいだろうと考えていました。
そのためにビジネス手帳を活用してはどうだろうと考え、様々な市販の手帳を研究したり、学生向けビジネス手帳を手掛ける会社に提案をしてもらったりしましたが、なかなかピンとくるものに出会うことが出来ませんでした。

学習進路指導室の貼紙

模試偏差値が平均8アップ

「フォーサイト手帳」と生徒たちの持っている潜在的な力に我々教員も改めて思い知りました。
以前は学校から管理プリントを配布してTO DOリストを作らせていたのですが、やることを書くだけなので、なかなか生徒自身で気づけなかったのです。これは生徒だけに言えることではないですが、自分からでないと人は変わらない。我々教員がどんなに良いことを言ったり外部のスペシャルな先生に来てもらったりしても、その時はやる気になっても、その時だけで習慣化しないのです。
自ら気づいて主体的に変わっていくことがない限り、一過性で変わったとしてもそれ以上にはならないのです。

「フォーサイト」手帳を使い始めて、まず、
①時間の使い方を記録して振り返ることで生徒が自分自身で隙間時間を把握できるようになりました。
次に、②その隙間時間で勉強してしまおうというように、教員から言わなくても自分たちで気付き変化していきました。

その中で、③自分の目的や課題にあわせて、生徒それぞれが「フォーサイト」手帳に付加価値(工夫)をつけ加えるようになり、それが大きな変化に繋がっています。
「フォーサイト」手帳を今年の1月から使い始め、「ふりかえりのくりかえし」を継続しているクラスでは、クラス平均偏差値(英数国)が昨年の7月の進研模試では53.3から、今年の2月には61.1に上がりました。
模試会社の担当の方から聞いたところでは、地域のトップ校のクラス平均を上回ったそうで、生徒たちの自信に繋がっています。

「自分の点数」で生徒のモチベーション把握

週1回の確認をしています。使い方は生徒それぞれですが、共通しているのは「ほめ!ポイント」のコメントに対してフィードバックしてあげることですね。
また「今週の自分への点数」が低い生徒は自己肯定感を失っているということを把握することができますが、その実際の行動や活動と比較して低く評価している生徒には、できていることを褒め、「これができたのだから、自分に70点はあげようよ」などと声をかけています。生徒の気持ちやモチベーションの状態に気付くことができ、コミュニケーションがとれることが「フォーサイト」手帳の良いところですね。

自分の人生の最終ゴールを考えてほしい

生徒の大きな目標は大学合格ですが、「フォーサイト」手帳を継続して取り組んでいく中で、それよりももっと先、大学生になったとき、社会人になったとき、死ぬまで、自分の人生の最終ゴールを考えることが大事なのだということを知ってもらいたいです。そのためのツールとして使ってもらいたいですね!