大分県立高田高等学校

激動する社会を生きる力を育む

学校プロフィール大分県立高田高等学校

  • 大分県
  • 手帳
大分県立豊後高田市の中心部に位置し、2015年に創立105年目を迎える歴史ある伝統校。
2015年4月には生徒寮「青鷹寮」を開寮し、遠方からの進学を志望する意欲ある生徒をサポートする体制を整えている。
豊後高田市は「学びの21世紀塾」「テレビ寺子屋講座」などユニークな取り組みで市教委、学校、地域が三位一体となって子ども達の教育に取り組み、全国の教育関係者から注目を集めている。
校長 林 加代子先生

生徒たちの「大人度を上げる」ために

林校長:
本校では、平成27年度の重点目標として、「社会の一員としての自覚や自律の態度を育成する」、「生徒の主体的学習態度を育成する」ことを掲げています。これは、簡単に言えば、生徒の「大人度を上げる」ということですが、そのためには、具体的かつ継続的な活動が必要となってきます。

そこで、今年度からフォーサイト手帳を導入することにしました。そして、生徒にただ与えるのではなく、フォーサイトさんにお願いして、生徒向け・教職員向けの研修会も実施していただきました。

激動する社会を生きる力を育む

林校長:
現在、学校教育における「学力観」が大きく変容を遂げようとしています。
知識・理解のみに偏った、従来型の「学力」が問い直されようとしているのです。

これは、グローバル化やインターネットの発達に代表される、言わば「文明の進歩」によるところが大きいと思われます。単純な活動や仕事は機械やパソコンに取って替わられ、より人間的な力が求められているのです。それは、きわめて多面的で複雑な課題を克服していく力、あるいは、新たなものやことを創造していく力とも言えます。したがって、高校段階では、授業や特別活動において、自ら課題を見つけ、解決していく活動を仕掛けていくことが重要です。

その一環として、このフォーサイト手帳をフル活用させ、まずは、自分自身のスケジュールを自分で管理する力を養成し、その一方で、自分自身の課題を見つけそれを克服していく力を継続的に養成したいのです。そのことが、激動する社会を生きる力に結実するはずです。

3年1組担任 吉岡賢二先生

高校生の内に社会のルールを身につけさせたい

吉岡先生:
社会に出たときに必要とされる、スケジュール管理、TODO管理を高校生のうちに習慣づけさせたいと思い、フォーサイトを活用しています。

日ごろから生徒を子ども扱いせず、「提出期限を過ぎたものは受け取らない。それが社会のルールだ」と伝えるようにしています。

スケジュールが出たときにフォーサイトに書き写す、連絡事項をメモするように指導をしていますが、その結果、課題を直前ではなく前もって準備をしたり、忘れ物が減ったりと、生徒の成長を感じています。もともと自己管理ができていた生徒も、より管理がしやすくなったようです。
今後の課題としては、しっかりと自己管理ができるようになった生徒がいる一方で、いざメモを取るという時にフォーサイトを携帯しておらずメモが取れないという生徒もいますので、まずは全員に携帯を徹底するように指導していきます。

期限を守る、忘れ物をしない、メモをとる、ということは、社会人の基本ですので、高校生の内にしっかりと身につけられるよう指導していきます。