東京都立墨田川高等学校

導入2年目で圧倒的に学習時間が伸びた

学校プロフィール東京都立墨田川高等学校

  • 東京都
  • 手帳
旧制の東京府立第七中学校以来の90年を超える伝統校。平成12年度より、進学重視型単位制高校
と改編され、進学校として熱い期待を受けている。文武不岐を基本スタンスに、学習、部活動、生徒会活動、学校行事が
さかんである。学習面では土曜授業や少人数でのきめ細かい指導がなされており、生徒の進路実現状況は年々高まっている。

第三学年主任
小川 優子 先生
生徒作の表紙。

学習時間記録の効果をより高めたい。

小川先生:墨田川高校には学習も部活動も学校行事も熱心に取り組みたい生徒が入学してきます。本校の生徒は全てに熱心に取り組むので、時間を上手く使う必要がありながらも、毎日に時間に追われている姿も見られ、懸念していました。以前、当校の高校3年生で毎日学習時間を記録したところ、学習時間が伸びて結果として成績も上がったということがありました。生徒が自覚することで行動が変化したのだと思います。これを普段から習慣づけて、生徒の生活に対する意識を高めるという狙いで指導しています。

小川先生:私が担当する特進クラスでは、2年次から「フォーサイト」手帳を使った指導に力を入れてきました。工夫しながら活用を続け、2年次の最後ではクラスの平均 学習時間が4時間となり、3年次にはさらに1時間長くする状態を作ることが出来ています。
その要因としてクラスのほぼ全員が「フォーサイト」手帳を活用し自分の生活を見つめていることが関係していると思います。

2年次を振り返ると、「フォーサイト」手帳の使い方を、毎週1つずつ生徒へ提示したことが良かったと感じています。「起床時間と就寝時間に線を引こう」、「学習時間に色を塗ってみよう」など を、それを取り組むメリットもあわせて説明しながら毎週1つ新しい活用方法の指導を進めました。

生徒が自分を振り返り、目標に向かって生活したくなるように、生徒へのコメントは付箋に記入して「フォーサイト」手帳に貼りつけたりと教員側の工夫も現在も模索中です。生徒へのコメントの際には叱らないようにすることが大切なようです。

生徒たちの想像以上のがんばりに驚いています。

小川先生:受験を意識したタイミングから、クラスのほぼ全員が、「フォーサイト」手帳を自主的に活用するようになりました。それまでは、正直活用に差もありましたが、「2年生のうちは練習だったんだよ」と伝えることで受験生として便利な道具に見えたのだと思います。

私が驚いたことは、想像以上に生徒が、「自分のことを見つめ、自分に合った方 法で時間の管理をし始めた」ことです。しっかりと自分自身で計画・実行・振り返りが出来るようになってきたことがわかり、大変頼もしく思います。
その結果、忘れ物は圧倒的に減りましたし、さらに小テストの成績も飛躍的に上がり、満点が続出するようになりました。1つ1つ丁寧にコツコツ取り組む姿勢が身に着いたのだと思います。

このような姿勢は生徒の進路実現のために大変有効だと思います。教員の導き方、声掛けの仕方次第で、多くの生徒が「フォーサイト」手帳を充分に活用することができるようになることを実感しています。