進路多様校だからこそ自分を自分で伸ばせる人間になってほしい

生徒自身での情報管理が必須

  うちの学校は進路多様校なんです。3年生では一つのクラスに国公立大から私大、専門学校、就職試験、公務員試験を受ける生徒が混在しています。だからHRでの連絡事項も多岐にわたり、生徒が自分で情報を選択してスケジュールを立てることが必須になるんです。

いつ進路のガイダンスがあるのか、ということから進路別で違いますし担任も全部は把握しきれません。2年生までに手帳を活用する習慣がついていたから、いざという時に手帳にメモをとったり手帳で予定を管理することができ、進路関連で忙しい時期も生徒が自立的に動いています。

 大学受験をする生徒には、予定管理に加えて自分の学習状況を客観的に把握することを行ってほしいと思っています。生徒の陥りがちな失敗に“得意科目を勉強して安心してしまう”というパターンがあります。学習状況を振り返るものが何もない状態だと、どうしても学習時間は得意科目に偏りがちです。好きな教科や受験で重要でない教科をたくさん勉強してしまい「勉強した」という気持ちになって安心して失敗してしまう、なんて状況に生徒には陥ってほしくないですよね。

 ですから、フォーサイト手帳の「今週の家庭学習時間集計」は記入するように生徒に呼び掛けています。それを見て、学習時間の偏りが大きいと教員から声をかけることもあります。家庭学習時間の生徒自身による集計を続けることで、徐々に生徒自身で学習時間のバランスを意識するようになってきています。

 

3年進級時、教員も生徒も楽できるように

  昔、手帳を活用してものすごく成績を伸ばした生徒がいたんです。高校入学時は英語の偏差値は42だったんですけど、2年の後半からぐんぐん成績が伸びて早稲田に合格しました。その生徒は英語をなんとかしなきゃと決意してから、自分で意識的に英語の学習時間を確保するように計画していました。勉強時間の半分は英語にしていましたね。それを目に見える記録として手帳に残すことが自信になったようです。おとなしい生徒で学校ではあまり話さなかったんですが手帳に趣味のことを書いてくれて、それがコミュニケーションのきっかけになったことを良く覚えています。彼のように目標にむけて自分から時間管理をする力を多くの生徒につけてもらいたいと思っています。

 彼の中でも受験時の一年間が大きな自信になったようで、卒業のときに「後輩向けの受験体験談とかやりますよ!」と言ってくれたんですよ。一年生の時からすると考えられないくらい変わったなと思います。

 

 

茨城県立石岡第一高等学校

茨城県

■学校プロフィール

2019年春の選抜高校野球に21世紀枠で出場決定。1910年設立。普通科と農業科の併設校として学科の特色を生かした教育を行い、部活動と学問の両立を目指している。
関 勝一 先生